美団が2度主導、中国協働ロボットの法奥機器人が10億元近く調達 人型ロボ向け力制御アームに軸足
中国の協働ロボットメーカー法奥機器人(FAIRINO)が、美団龍珠と美団がそれぞれ主導したC+とDラウンドで計10億元近くを調達したと、36KrとIPO早知道が15~16日に報じた。同社サイトに発表は見当たらず、金額は報道ベース。
資金は中核部品の生産能力と産業用人型力制御アームARTシリーズの拡大に充てる。2026年の世界受注販売は前年比68%増の1万8000台を見込む。
中国の生活サービス大手、美団が同じ協働ロボット企業に一つの資金調達サイクルで2度出資した。IPO早知道(16日)と36Kr(15日)によると、FAIRINOブランドで協働ロボットを販売する法奥機器人は美団龍珠主導のC+ラウンドと美団主導のDラウンドを相次いで完了し、2回合計で10億元近くを調達した。各ラウンドの金額と企業価値は非公表で、同社の公式発表は確認できていない。
資金はまず部品、次に人型ロボの腕へ
報道によると資金は中核部品の生産設備と産業用身体性AIの拡大、研究開発に充て、ARTシリーズの産業用人型力制御アームやAIRLabを含む。同社は制御器、エンコーダー、サーボドライブ、波動歯車減速機、サーボモーター、ブレーキを内製する。2026年の受注販売は1万8000台(68%増)、海外は87%増の見通しで、海外販売の内訳は欧州46%、日本16%、北米13%、東南アジア11%。顧客にはパナソニック、デンソーなどを挙げる。
MEKAWIRE分析:協働ロボットが人型ロボットの「腕」になる
法奥が美団に示したのは優れた協働ロボットではなく、量産で鍛えた自社の関節と減速機を産業用ヒューマノイドの腕として再び売れるという筋書きだ。
日本市場は海外販売の16%を占める。減速機を内製し価格で攻める中国勢の台頭は、波動歯車減速機を供給するハーモニック・ドライブ・システムズや、協働ロボットを手掛けるファナック、デンソーウェーブにとって、部品と完成品の両面での競争を意味する。MEKAWIREのデータでは、香港上場の越疆(Dobot)の2025年売上高は31.7%増の4億9220万元だったが、身体性AIロボットは2000万元にとどまった。
- 法奥機器人
- 中国
- C+とDで10億元近く(報道)
- 2026-10-16
- 2026年受注1万8000台見通し
- 珞石(Rokae)
- 中国
- 香港IPO、約10億650万香港ドル
- 2026-07-09
- n/a
- 越疆(Dobot)
- 中国
- H株の割当
- 2025-11-06
- 2025年売上高4億9220万元
- 斗山ロボティクス
- 韓国
- 国家プロジェクト研究開発予算989億ウォン
- 2026-10-06
- 2025年売上高329億8000万ウォン
- ユニバーサルロボット(テラダイン・ロボティクス)
- デンマーク/米国
- テラダイン傘下
- 2026-07-28
- 4~6月期ロボット売上高1億ドル
会社発表、取引所開示に基づく。法奥は報道値(未確認)。売上高、台数、調達額は異なる指標。
2026年10月16日時点
1万8000台を68%成長で割り戻すと2025年は約1万700台となる。2件の協定計4000台は今年の目標の22%に当たる。リスクは欧州依存で、ユニバーサルロボットの親会社テラダインは今年ドイツでEliteとJAKAを提訴した。
注目点
公式発表による金額と企業価値の確認、ARTアームを搭載する具体的な人型機の登場、越疆と珞石に続く香港上場の有無。
- 法奥機器人(FAIRINO)、中国の協働ロボット
- C+とDの計10億元近く(報道、各回の額と企業価値は非公表)
- 美団龍珠(C+)、美団(D)
- 中核部品の生産能力、ART人型力制御アーム、AIRLab
- 受注販売1万8000台、68%増。海外販売の16%が日本
- 36Kr、IPO早知道の報道。会社発表は未確認