米NAPAオートパーツ、ハイロボティクスの「HaiPick」を物流拠点に導入 統合はハイテック
中国の倉庫ロボットメーカー、ハイロボティクスと米インテグレーターのハイテック・イントラロジスティクスは15日、プレスリリースで、米自動車部品流通大手NAPAオートパーツが複数機種のHaiPickシステムでフローセンター業務を自動化すると発表した。拠点、台数、契約額、稼働時期は開示していない。
約6000店舗を持つ米自動車部品流通のNAPAオートパーツが、深圳のハイロボティクスと米インテグレーターのハイテック・イントラロジスティクスをフローセンター自動化の事業者に選んだ。両社が15日のプレスリリースで発表した。ハイテックはハイロボティクスのケース単位自動倉庫ロボット「HaiPick」の複数機種でシステムを設計した。
発表は数字に乏しく、対象施設、台数、契約規模、稼働時期は示されていない。
ラボで事前検証
リリースによると、NAPAは導入前にハイテックの「イノベーションラボ」で実際の倉庫環境を再現して技術を試し、性能を確認した。狙いは保管密度、処理量、出荷精度の向上だ。NAPAの網は約80万点の部品を扱い、1万8000超の整備拠点に供給する。
MEKAWIRE分析
中国製倉庫ロボットは米国のインテグレーターを通じて大口顧客を獲得し続けているが、政治リスクを負うのはいまやインテグレーターだ。
MEKAWIREのデータでは、ハイロボティクスが最後に開示した資金調達は2021年9月のシリーズCとDの合計2億ドル。同業のGeek+は2025年に米国売上高が中国を上回ったとしている。米連邦通信委員会(FCC)は7月28日、外国製の高度なロボットを対象リストに加える案に関する公告を出した。ダイフクや村田機械など日本のマテハン大手にとっては、米国での非中国系の選択肢として存在感を高める余地がある。
- ハイロボティクス
- 中国
- シリーズCとDの合計
- 2021-09-21
- 2億ドル
- エグゾテック
- フランス
- シリーズD、評価額20億ドル
- 2022-01-17
- 3億3500万ドル
- ローカス・ロボティクス
- 米国
- シリーズF
- 2022-11-29
- 1億1700万ドル
- Geek+
- 中国
- 香港上場
- 2025-07-09
- 27億1000万香港ドル
企業と取引所の開示に基づく。推計ではない。
2026年10月16日時点
強気シナリオはNAPAが全国の物流網に展開する場合、弱気シナリオはFCCの判断や顧客の慎重姿勢で後続案件が止まる場合だ。FCCの決定、NAPAの拠点開示、ハイロボティクスの資本市場での動きに注目したい。
- ハイロボティクスのプレスリリース、2026年10月15日
- NAPAオートパーツ、約6000店舗、1万8000超の整備拠点
- ハイロボティクスHaiPick、統合はハイテック
- ハイテックのイノベーションラボで事前試験
- 拠点、台数、契約額、稼働時期
なぜ重要か
米大手流通の中国製自動倉庫採用は、実績が受注を左右する市場で重要な事例となる。
競合分析
競合はエグゾテック、オートストア、Geek+、ローカス・ロボティクス。
企業価値の背景
ハイロボティクスの直近開示ラウンドは2021年9月の2億ドル。
サプライチェーンへの影響
深圳で製造し、米ハイテックが統合と保守を担う。
今後の注目点
FCCの判断、NAPAの拠点開示、ハイロボティクスの資金調達。
アナリストの見方
事例としての価値の確信度は中程度、規模は不明。
問うべき論点
台数と拠点数は。販売かRaaSか。リスト指定時の既設システムの扱いは。