スイスの手術ロボDistalmotion、Perceptiveから最大7000万ドル融資 米外来手術センター開拓
スイスの手術支援ロボットメーカーDistalmotionは21日、プレスリリースで、医療投資会社Perceptive Advisorsと最大7,000万ドルのシニア担保付きタームローン契約を結んだと発表した。資金は手術ロボットDEXTERの米国外来手術センター向け販売拡大と、ロボットおよび器具の開発に充てる。
金利、実行日程、契約時の引き出し額は明らかにしていない。MEKAWIREのデータベースでは、2023年4月と2025年11月にそれぞれ1億5,000万ドルの株式調達を記録している。
Distalmotionは21日、プレスリリースで、医療分野の投資会社Perceptive Advisorsと最大7,000万ドルのシニア担保付きタームローン契約を締結したと発表した。スイスのローザンヌに本社、米オハイオ州クリーブランドに事務所を置く同社は、米国の外来手術センター(ASC)市場の開拓と、手術ロボットDEXTERおよび器具群の開発に資金を使うとしている。
融資の使途と開示されていない条件
同社によると、DEXTERは米国で胆のう摘出、鼠径ヘルニアと腹壁ヘルニアの修復、子宮摘出など、外来の軟部組織手術で件数の多い術式に承認を得ている。小型で移動できる本体と使い捨ての多関節器具により、手術室の改修や器具の滅菌工程なしに導入できる点を売りにする。PerceptiveのSam Chawla氏はDEXTERが外来への手術移行に合わせて設計されていると述べ、Greg Roche最高経営責任者は米国の営業体制強化に充てると語った。金利、期間、契約時の引き出し額、追加実行の条件は開示していない。7,000万ドルはあくまで上限だ。
1億5000万ドルの増資2回の後に選んだ負債
MEKAWIREのデータベースには、2023年4月の1億5,000万ドルのシリーズF、2025年11月にRevival Healthcare Capitalが主導した1億5,000万ドルのシリーズG、2026年1月の金額非公表の戦略投資が記録されている。2023年以降に公表された株式調達は3億ドルで、今回の融資枠はシリーズGの47%に当たる。
MEKAWIRE分析
大型増資から11カ月で担保付き融資を選んだのは、資金難ではなく、米外来手術センター向けの売り上げが返済を賄えるほど見通せるようになったとの判断と読める。
貸し手は売り上げの見通しでリスクを値付けするため、販売台数や売上高が非公表でも、今回の契約はDEXTERの米国での受注状況を間接的に示す。一方、新たな増資が低い評価額になるなら既存株主には負債の方が安く、リリースからはその可能性を否定できない。基準となるのはインテュイティブで、2026年7から9月期だけでダビンチを546台設置した。メディカロイドのhinotoriなど日本勢にとっても、大病院ではなく外来施設を狙うDistalmotionの戦略は参考になる。DEXTERの累計設置台数、初回の引き出し額、12カ月以内の追加増資の有無が判断材料となる。
MEKAWIRE解説:[2026年の手術ロボット市場を解説](/ja/news/surgical-robots-market-2026-explained-11710-da-vinci-systems-8400-surgical-robots-sold-challengers-backed-by-medtech-giants-20261017)。
- Perceptive Advisors
- Oct 21, 2026, Distalmotion press release
- Senior secured term loan facility, up to $70 million
- Lausanne, Switzerland; US office Cleveland, Ohio
- US ambulatory surgery center expansion; DEXTER and instrument development
- Interest rate, maturity, amount drawn, conditions for later tranches
- Cholecystectomy, inguinal hernia, ventral hernia, hysterectomy, among others
- $150M Series F (Apr 2023), $150M Series G (Nov 2025)
