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ZAP Surgical、3600万ドル調達 ZAP-X50台出荷後にCatalio主導

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ZAP Surgicalは19日、Catalio Capital主導、百洋医薬も再出資する3600万ドルの資金調達を発表した。ZAP-Xの50台目出荷の直後で、2024年の7800万ドルのシリーズEの46%にあたり、海外展開と増産に充てる。

脳定位放射線手術ロボット「ZAP-X」を開発する米ZAP Surgical Systems(カリフォルニア州サンカルロス)は19日、プレスリリースで、Catalio Capital Managementが主導する3600万ドルの資金調達を発表した。中国の戦略パートナーである百洋医薬(Baheal)も引き続き出資した。シリーズ名と企業価値は開示していない。[企業情報](/companies/zap-surgical)

調達は商業化の節目と重なった。同社はZAP-Xの50台目を出荷し、生産能力を拡大中で、世界の累計治療患者は約1万人に達したと説明した。MEKAWIREの計算では出荷1台あたり約200人(1万人 / 50台)となるが、出荷済み装置がすべて稼働しているわけではないため概算にとどまる。運用資産20億ドル超のニューヨークの医療とAIの投資会社Catalioからは、Nicholas von Guionneau氏が取締役会オブザーバーに就く。

同社が示した資金使途

ZAPは資金を大学病院、地域の総合病院、医師が運営するクリニックへのZAP-X普及に充てるとした。創業者で最高経営責任者(CEO)のJohn Adler氏はサイバーナイフを発明したスタンフォード大学の脳神経外科名誉教授で、Catalioが米国での普及を加速し、百洋医薬が中国事業を推進してきたと述べた。同社は第2の柱として、低線量の精密照射で精神疾患を治療する「ラジオモジュレーション」も挙げた。重度の治療抵抗性うつ病を対象とした初のヒト試験で有望な初期データが得られ、うつ病と依存症から多施設臨床試験を計画しているという。時期は示していない。

ZAP-Xは自己遮蔽型のリニアックをジャイロスコープ式ガントリーに載せた装置で、放射線遮蔽室もコバルト線源も要らない。同社によると、2017年に米FDAの510(k)認可、2020年に日本の承認(Shonin)、2021年に欧州CEマークを取得した。日本では10月1日、福岡のFukuoka Kieikai Hospitalが脳放射線手術プログラムを始めると発表しており、9月には豪州とタイでの初導入も公表した。

調達額は前回の半分に届かない

前回の開示ラウンドは2024年11月8日、青島百洋医薬が主導した7800万ドルのシリーズEだった。今回の3600万ドルはその46%で、間隔は710日(約23カ月)。2回の合計は1億1400万ドルだが、それ以前のラウンドはMEKAWIREの検証済みデータにないため累計額ではない。

ZAP Surgicalの開示ラウンド
  • 2024年11月8日
    ラウンド
    シリーズE
    金額
    7800万ドル
    主導投資家
    青島百洋医薬
  • 2026年10月19日
    ラウンド
    資金調達(シリーズ名非開示)
    金額
    3600万ドル
    主導投資家
    Catalio Capital Management

同社発表。それ以前のラウンドはMEKAWIRE検証済みデータにない。比率 = 36 / 78 = 46%、間隔710日。

2026年10月19日時点

MEKAWIREが集計する手術ロボット企業と比べると中規模だ。Distalmotionの1億5000万ドルのシリーズG(2025年11月)の24%、Moon Surgicalの5540万ドル(2023年5月)の65%にあたり、ストライカーが今月、買収オプション付きでCMR Surgicalに投じた約4億ドルを大きく下回る。日本では2020年に承認を得ており、遮蔽室が要らない装置は既存病院でも設置場所を選びやすい。

MEKAWIRE集計の手術ロボット調達
  • ZAP Surgical
    MEKAWIRE上の最新ラウンド
    資金調達
    時期
    2026年10月
    金額
    3600万ドル
  • CMR Surgical
    MEKAWIRE上の最新ラウンド
    ストライカー出資(買収オプション付き)
    時期
    2026年10月
    金額
    約4億ドル
  • Distalmotion
    MEKAWIRE上の最新ラウンド
    シリーズG
    時期
    2025年11月
    金額
    1億5000万ドル
  • Moon Surgical
    MEKAWIRE上の最新ラウンド
    追加調達
    時期
    2023年5月
    金額
    5540万ドル
  • Neocis
    MEKAWIRE上の最新ラウンド
    追加調達
    時期
    2024年1月
    金額
    2000万ドル
  • Aleph Surgical
    MEKAWIRE上の最新ラウンド
    プレシード
    時期
    2026年9月
    金額
    750万ドル

検証済みデータと記事に基づく開示額で推計ではない。比率 = 36 / 比較企業の金額。

2026年10月19日時点

MEKAWIRE分析

50台出荷後に調達額が縮んだことは、ZAPの資金需要が装置の実証から販売拡大へ移ったことを示すとみられる。

主要3市場の承認と設置基盤がそろい、資金は販売網と生産に向かうため、開発段階より同じ金額で遠くまで進める。反対の見方は、7800万ドルからの縮小が医療機器への投資環境の厳しさを映すというものだ。次の出荷の節目、Catalio参加後の米国の新規病院契約、ラジオモジュレーション多施設試験の登録が確認すべき材料となる。

このニュースは好材料か、悪材料か

 

要点
金額
3600万ドル、シリーズ名と企業価値は非開示
主導
Catalio Capital Management(取締役会オブザーバー)
再出資
中国の戦略パートナー百洋医薬
節目
ZAP-X 50台目出荷、累計患者約1万人
使途
海外展開と生産能力の拡大
前回
2024年11月8日、青島百洋医薬主導のシリーズE 7800万ドル
承認
FDA 510(k) 2017年、日本2020年、CE 2021年
出典