米Exyn、エネルギー省選定の鉱山ロボット案件に参加 17案件で計2950万ドル
米Exyn Technologiesは19日、国立研究所主導チームの地下鉱山案件MAP-PODが、米エネルギー省の「未来の鉱山」構想(17案件、計2950万ドル)の助成交渉対象に選ばれたと発表した。同社は地上車両向けの低ドリフト航法を担う。
GPSが届かない空間でロボットを自律移動させ地図を作るソフトウェアを手がける米Exyn Technologies(フィラデルフィア)は19日、GlobeNewswire経由のプレスリリースで、米国立研究所が率いるチームの地下鉱山プロジェクトが米エネルギー省(DOE)の助成交渉対象に選ばれたと発表した。同社はプロジェクトの地上車両向けに、誤差の蓄積がほぼない航法技術を提供する見通しだ。[企業情報](/companies/exyn-technologies)。
プロジェクト名はMAP-POD(探鉱と鉱石発見のための鉱山自律プラットフォーム)。リリースによると、DOEの重要鉱物エネルギー革新局は「未来の鉱山」構想で国立研究所の17案件に計2950万ドルを充てる。1案件あたり平均約174万ドル(MEKAWIRE計算)となる。主導する研究所の名称や同社への配分額は明らかにしておらず、交渉対象の選定は助成の確定ではない。
地下で担う役割
MAP-PODは自律ロボット、センシング、AIを組み合わせ、地下の地図作成を速め、鉱物をリアルタイムで識別することを目指す。同社はExynAIが同社基準で「レベル4B」の自律性に達し、事前地図や人の常時操作なしにドローンや地上ロボットが移動と地図作成を行えると説明する。Eldorado Goldのトルコのテュプラグ鉱山では、Exyn Nexysが1スキャンあたりの計測時間を約40分から約5分に短縮し、約8倍速くなったという。
最高執行責任者(COO)を兼ねるBen Williams暫定CEOは、今回の案件は同社が進める3件の実証事業と合致し、新たな民間と政府の市場への道になるとの考えを示した。
- 2019年7月11日
- シリーズA
- 1600万
- 2022年12月22日
- シリーズB
- 3500万
- 2023年9月5日
- シリーズB追加クローズ
- 非開示
- 2026年5月18日
- ナスダック上場
- 該当なし
MEKAWIREデータベース、開示ラウンドのみ、2026年10月19日時点。開示済みの非上場時調達は少なくとも5100万ドル(16+35)。
2026年10月19日時点
MEKAWIRE分析
上場して間もない企業にとって、今回の選定の価値は売上高よりも連邦政府の顧客からの信頼にある。
同社は開示済みで少なくとも5100万ドルの非上場時調達を経て5月18日にナスダックに上場し、上場から154日が経つ。シリーズBから上場までは1243日だった。17案件で分ける2950万ドルの事業での役割は金額としては小さく、リリース自体もDOEとの交渉結果、時期、範囲、資金を不確実要因に挙げている。むしろ重要なのは戦略面で、同社は鉱山の自律化をGPSや通信が途絶する環境での防衛用途に結び付けている。鉱山機械や点検ロボットを手がける日本企業にとっても、米国が重要鉱物の確保とロボット技術の育成を一体で進める動きとして注視に値する。
注目点は、MAP-PODに対するDOEの最終的な助成条件、主導研究所の名称、そして3件の実証が契約に変わったかを示す同社の次の四半期報告だ。
- 2026年10月19日、GlobeNewswire
- MAP-POD、国立研究所主導、DOE助成交渉対象に選定
- DOE「未来の鉱山」17案件、計2950万ドル(平均約174万ドル)
- 地上車両向け低ドリフト航法
- テュプラグ鉱山で1スキャンの計測時間を約40分から約5分に
- 2026年5月18日ナスダック(EXYN)