Thrun氏のDulo、ハードウエア設計AIで1億3000万ドル調達と報道
Sebastian Thrun氏とAdrian Aoun氏が共同創業し、ハードウエア設計向け基盤モデルを開発するDuloがシードで1億3000万ドルを調達したと、米The Informationが10月29日に報じた。出資者としてEric Schmidt氏らの名が挙がるが、リード投資家と評価額は不明だ。
MEKAWIREの11月1日時点の確認ではForm Dはなく、同社ページにも金額はないため未確認である。
製品を発表しておらず、ウェブページは3行だけの新興企業が、Foundry RoboticsのシリーズAを上回るシード資金を集めたと報じられた。Sebastian Thrun氏とAdrian Aoun氏が共同創業したDuloが1億3000万ドルを調達したと、The Informationが10月29日に報じた。MEKAWIREは同社の文書でこの金額を確認できていない。
The Informationは出資者としてEric Schmidt氏、John Doerr氏、Kleiner Perkinsを挙げた。TokenPostはアウン氏の29日の発表を引用し、シュミット氏、ドーア氏、Marc Benioff氏、Yuri Milner氏、Ram Shriram氏のほか、Construct Capital、Lowercarbon Capital、Bling Capital、BoxGroup、SV Angel、Haun Ventures、Scribble Venturesを列挙した。この一覧にKleiner Perkinsはなく、両報道の唯一の違いとなっている。いずれもリード投資家と評価額には触れていない。
Duloが語ったこと、語っていないこと
Dulo自身のページにあるのは、光速の製造、ハードウエア設計向け基盤モデル、Waymo、Google Brain、スタンフォード大学SAILの出身者が率いるチームという3行だけだ。調達額の記載はない。Business Insiderによると、スラン氏は8月のActuate会議で、会社はごく小さくロボット分野にあると語った。MEKAWIREが11月1日にSECの全文検索を調べたところ、Dulo名義のForm Dは見つからなかった。提出の遅れや別法人名の可能性があり、調達自体を否定する材料ではないが、金額は報道ベースにとどまる。
報道によると、Duloは対象とするハードウエアも製品の提供時期も明らかにしていない。
- Walden Robotics
- 300.0
- 2026年7月
- 会社発表
- General Intuition
- 133.7
- 2025年10月
- 報道
- Dulo
- 130.0
- 2026年10月
- 報道
- Dream Labs
- 90.0
- 2026年10月
- 会社発表
- Generative Bionics
- 81.0
- 2025年12月
- 会社発表
MEKAWIREデータベース、シードのみ、公表または報道の金額、推計なし。
2026年11月1日時点
MEKAWIRE分析
Duloの賭けは、フィジカルAIで最も遅い工程が機械の設計だという見立てにある。ただしこの規模のシードは、実績ではなく創業者に付いた値段といえる。
ロボット向け基盤モデルの資金は多くがPhysical Intelligenceのような制御の層に向かう。Duloはその上流、部品と機械の設計工程を狙う。すり合わせの設計力を強みとしてきた日本の機械と部品メーカーにとって、見過ごせない領域だ。10月19日から28日の資金集計は、フィジカルAIへの資金流入の規模を示している。一方で、ハードウエア設計は試験と製造現場の知見に縛られ、モデルではそれを省略できないとの反論もある。
次の注目点は、金額を裏付けるForm Dか同社の発表、そして最初に公表される設計パートナーだ。
- シード1億3000万ドル、The Information、10月29日
- Sebastian Thrun氏、Adrian Aoun氏
- ハードウエア設計向け基盤モデル
- Eric Schmidt氏、John Doerr氏、Marc Benioff氏ほか
- 不明
- 11月1日のSEC全文検索では見つからず
- 同社ページでは金額を確認できず