Rendezvous Robotics、軌道上で自ら組み上がる宇宙機タイルで2000万ドル調達
MITの研究TESSERAEから生まれた米コロラド州ゴールデンのRendezvous Roboticsは28日、MaCベンチャーキャピタルとToyota Venturesが主導する2000万ドルのシード資金を調達したと発表した。
初の値付けラウンドで、応募超過だった。資金は大型の自由飛行タイルの開発、2026年11月の放物線飛行試験、早ければ2028年4月の低軌道実証に充てる。実証では個別に放出した7枚のタイルがロボットアームなしで結合、分離し、別の形に組み直す計画だ。
米宇宙ロボット企業のRendezvous Roboticsは28日、プレスリリースで2000万ドル(約30億円)のシードラウンドを完了したと発表した。MaCベンチャーキャピタルとトヨタ自動車系のToyota Venturesが共同で主導し、ミシガン大学の基金、Jed McCaleb氏が共同設立したアステラ、Industrious Venturesが新たに加わった。既存株主のAurelia Foundry、ATX Venture Partners、Mana Venturesも追加出資した。同社は初の値付けラウンドとしているが、企業価値は公表していない。
コロラド州ゴールデンに本社を置く同社は、宇宙機を六角形のタイルに分けて個別に打ち上げ、軌道上で自律的に移動、整列、結合させる。出発点はロケットのフェアリングだ。現在の衛星は先端部の収納空間に合わせて設計されるため、太陽電池パネルの面積やアンテナ口径、放熱板の大きさが打ち上げ前に決まってしまう。軌道上で組み立てればこの上限がなくなり、任務が変わればタイルを並べ替えることもできると同社は説明する。
MITの10年の研究が飛行計画に
技術の源流は、MITのAriel Ekblaw博士が考案し、同氏が設立したオーレリア研究所で続けてきた自己組立研究TESSERAEだ。過去の世代はブルーオリジンのニューシェパードと国際宇宙ステーション(ISS)での2回のミッションで試験された。リリースによると、地上では自律移動と結合の実証が進んでおり、2026年11月の放物線飛行で微小重力下の電磁駆動を試す。12月にはISSで第5世代のタイル32枚が立体構造に自己組立する最後の実験を行う。早ければ2028年4月にライドシェアで打ち上げる低軌道実証では、自由飛行する7枚のタイルが1機の宇宙機に結合し、分離した後、外部ロボットの助けなしに別の形に組み直す。Joe LandonCEOはメガワット級の電力と巨大な通信、センシング開口を持つ宇宙機を目指すと述べた。
MEKAWIREデータで見た今回の調達
MEKAWIREの資金調達データベースでは、2000万ドルのシードは2026年10月の中位にあたる。今月はロボット学習企業の大型初期調達が相次ぎ、ドリームラボ(9000万ドル)やマチェンタ(4000万ドル)が並ぶ[[table:1]]。共同主導のToyota Venturesは当社の検証済みデータでWalden Robotics(2026年7月、3億ドルのシード)、Tangent Robotics(9月、プレシード)、Pickle Robot(2024年11月、シリーズB)に出資しており、軌道上ロボットへの投資を記録するのは今回が初めてだ。
なぜ重要か
軌道上の自律組立は宇宙の課題である前にロボットの課題だ。各タイルは隣のタイルを検知し、接近経路を計画し、人もアームもない状態で接触力を制御しなければならない。12月のISSでの32枚実験と11月の飛行試験が電磁結合の拡張性を示す最初の関門で、事業性を本当に試すのは2028年の自由飛行実証になる。リリースはまだ顧客や契約に触れていない。
- ドリームラボ
- 米国
- シード
- 90.0
- 2026-10-19
- マチェンタ
- 英国
- シード
- 40.0
- 2026-10-27
- Maxinsights
- 米国
- シード
- 30.0
- 2026-10-22
- Rendezvous Robotics
- 米国
- シード
- 20.0
- 2026-10-28
- セーフワールド
- 米国
- シード
- 12.2
- 2026-10-05
ラウンド種別がシードでドル建て金額が開示された検証済みデータ、2026年10月1日から28日の発表分。開示額であり推計ではない。
2026年10月29日時点
- 2000万ドルのシード、応募超過、初の値付けラウンド
- MaCベンチャーキャピタル、Toyota Ventures
- ミシガン大学基金、アステラ、Industrious Ventures、既存のAurelia Foundry、ATX Venture Partners、Mana Ventures
- 米コロラド州ゴールデン
- 軌道上で自己組立と再構成を行う六角形の宇宙機タイル(MITのTESSERAE由来)
- 2026年11月に放物線飛行、12月にISSでタイル32枚の実験
- 自由飛行タイル7枚、早ければ2028年4月にライドシェア打ち上げ
- 非公表
