韓国のロボットインテグレーターBrils、公開価格を仮条件上限の1万9500ウォンに決めKOSDAQ上場、個人申込倍率1676倍
韓国仁川のロボットシステム企業Brilsは、公開価格を仮条件(1万6500〜1万9500ウォン)上限の1万9500ウォンに決め、10月1日にKOSDAQに上場したとプレスリリースで発表した。個人投資家の申込倍率は1676.26倍、証拠金は4兆9031億ウォンだった。
上場する韓国ロボット企業の多くと異なり黒字で、2025年は売上高238億ウォンに対し営業利益24億3000万ウォンを計上した。
自動車、二次電池、半導体工場向けにロボットセルを手がける仁川のBrilsが10月1日、KOSDAQに上場した。同社はプレスリリースで、公開価格を仮条件1万6500〜1万9500ウォンの上限である1万9500ウォンに決めたと発表した。9月17〜18日の個人向け申込には5億287万8630株が集まり倍率は1676.26倍、11万3800件で証拠金4兆9031億ウォンが入った。
倍率から逆算すると個人向けの割当は約30万株になる(5億287万8630株÷1676.26)。Brilsはリリースで公募の総規模を明らかにしていない。機関投資家のロックアップ確約比率は21.75%で、これにより上場初日の流通可能株式比率が26%から21%に下がったと同社は説明した。調達資金は松島本社の生産施設を2993.52平方メートル増築して4654.54平方メートルに広げるほか、計画中のヒューマノイドセンター内にGPU32基のフィジカルAIデータセンターを整え、牙山の量産拠点、米ミシガン法人、大邱の部品とAIロボット研究所に充てる。
Brilsが上場する韓国ロボット企業の多くと違うのは、利益を出している点だ。2025年は売上高238億ウォン、営業利益24億3000万ウォンで営業利益率10.2%、2026年上期は連結で売上高136億5709万ウォン、営業利益8億4120万ウォンだった。上期の輸出は約510万ドルと130.9%増え売上高の56.7%を占め、米国向けだけで約371万ドル、41.3%に達した。同社は4月にミシガン州でBRILS USA LLCを設立し、1月には米テネシー州の新車用バンパー工程の案件を受注したという。
- Brils
- +10.2%
- Brilsプレスリリース(2026年10月1日)
- ロボティズ
- +8.6%
- MEKAWIRE検証データ
- レインボーロボティクス
- -7.3%
- MEKAWIRE検証データ
- ニューロメカ
- -78.4%
- MEKAWIRE検証データ
- 斗山ロボティクス
- -180.3%
- MEKAWIRE検証データ
2025年度の営業損益を売上高で割った値。比較企業の数値は各社開示に基づくMEKAWIREの既存記事から引用し、推計ではない。
2026年10月18日時点
MEKAWIREが各社の開示から集計したところ、Brilsの2025年営業利益率10.2%はここで比べた上場韓国ロボット企業4社より高い。ロボティズの8.6%を上回り、レインボーロボティクス、ニューロメカ、斗山ロボティクスの赤字とは対照的だ。ただし注意点がある。Brilsは産業用ロボット、協働ロボット、AMRで自動化セルを設計、製作、保守するシステムインテグレーター中心の企業で、1300件超の案件実績を持つ。赤字の各社は自社のロボットアームやプラットフォームを売り、開発費を多く投じている。日本でいえばロボットメーカーよりもFA系のシステムインテグレーターに近い。上期の営業利益率も6.2%(8億4120万÷136億5709万ウォン)に下がった。
Brilsが投資家に示したのは次の段階だ。ロボットのモジュール化プラットフォーム、熟練工の動きを学習データに変える遠隔操作と模倣学習、上場式で披露したヒューマノイドと四足歩行ロボットである。いずれもまだ開示された売上高はない。注目点は、同社が下期に見込む医療機器顧客エアライフ関連の約130万ドル(19億ウォン)の売上高と、ミシガン法人が計画どおり米国での組立機能を備えるかどうかだ。
- Listing: KOSDAQ, first trading day Oct 1, 2026, ceremony at the Korea Exchange, according to Brils.
- IPO price 19,500 won, top of the 16,500 to 19,500 won range set by institutional book-building.
- Retail subscription on Sep 17 and 18: 502,878,630 shares applied for, 1,676.26 to 1, 113,800 applications, 4.9031 trillion won of margin.
- Institutional lock-up commitments 21.75%, cutting the tradable share of stock on day one to 21% from 26%, the company said.
- 2025: revenue 23.8 billion won, operating profit 2.43 billion won (10.2% margin), net profit 1.744 billion won.
- H1 2026 (consolidated): revenue 13.657 billion won, operating profit 841 million won, net profit 911 million won; exports about $5.1 million, up 130.9%, 56.7% of revenue.
- US sales of about $3.71 million were 41.3% of H1 revenue; BRILS USA LLC was set up in Michigan in April 2026.
- Use of proceeds as stated: Songdo plant expansion to 4,654.54 square metres, a 32-GPU physical AI data centre, an Asan production hub, the Michigan unit and a Daegu parts and AI lab.
